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神の国拡大の秘密

戦後日本のクリスチャンは長らく100万人の壁、1%の壁を越えられていません。近隣のアジア諸国では増加してきました。しかし日本だけなぜ?新年早々暗い気持ちになるか?さにあらず!以前礼拝で「日本の歴史はその草創期には古代ユダヤ教の影響が見受けられ、中世には中国に入ったキリスト教の影響を受けている。日本の歴史は聖書の世界と無関係ではない。かつて『神国日本』と言ったけれども聖書の『神の国』から決して遠くはない」というお話をしました。そういうことを知るだけでも励まされます。さらにキリストの種まきのたとえ話から、私たちの宣教の豊かな結実の励ましをいただきたいと思います。ということで1月1日(月)の元旦礼拝は、マルコによる福音書第4章1節〜20節から、「神の国拡大の秘密」と題してメッセージでした。

御言の種まきにあり

『聞きなさい、種まきが種をまきに出かけた』。種は保存できます。一つから一つしか採れないと言うことはありません。必ずたくさんの実を結びます。種はまくものです。まいてはじめて種の力が発揮されます。まけばまくほど多くの実を結びます。キリストは『種まきは御言をまくのである』と言われます。御言は聖書という形で保存され世界中にまかれています。世界には7千ほど(諸説あり)の言語がありますが、2300の言語に翻訳され、1500ほどが翻訳中です。1815年から1998年までの間に3880億冊が印刷されました。しかし遠くの誰かが聖書を翻訳し印刷し御言をまいていたらいいのか?キリストを信じるすべての人に『福音を宣べ伝えよ』とキリスト。『御言を宣べ伝えなさい。時が良くても悪くても』とパウロ。私には私にできる種まきが、あなたにはあなたにできる種まきが、この教会にはこの教会にできる種まきがあるのです。

人の心の耕しにあり

キリストのたとえ話で種はいろんな所に落ちます。種を掬って大胆に撒き散らす方法だからです。道ばた、石地、いばら、そして畑。それは人の心の状態をさしています。種は御言。そして御言の落ちる場所は人の心。種は心に蒔かれ、保存され、力を発揮し、実を結ぶ。そのためには人の心が耕されている必要があります。どうする?私がその人との信頼関係を培うことです。畑は土作りから。地道な作業、骨の折れる作業、日常の大切な営みです。人間関係も同じ。にわかにはできません。たくさんの人と向き合うことはできません。ですから神様は私たちを同じ所に住まわせられないで、あちこちに住まわせられています。畑は広い。神様は私たち全体の日常の営みを通して、御言の種まきと地道な人間関係づくりを用い、必ずや豊かな実りを与えて下さいます。

すべては神の主権にあり

畑も整い種もまく。しかし適切に太陽の光が注ぎ雨が降ってくれなければ実を結びません。こればかりは優れた農夫でも力が及びません。圧倒的な自然の営みあっての農夫の営み。でも農夫の営みなくして実りなし。神の国拡大も同じ。神様の圧倒的な主権あっての私たちの営み。しかし私たちの先の二つの営みなくして豊かな結実はない。キリストのたとえの種はおそらく麦。当時麦一粒から数粒しか採れませんでした。品種改良で今20粒ほど採れるようになりました。ですからキリストの『ますます実を結び、三十倍、六十倍、百倍にもなった』という言葉は破格な結実。キリストはクリスチャンの数を言われたとは限りませんが、先の日本のクリスチャン1%も、なんだかワクワクする数字に思えてきます。『わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし成長させて下さるのは、神』とパウロ。この破格の神様に期待いたしましょう。

キリストは言われます。『聞きなさい』『聞く耳のある者は聞くが良い』。私たちは何に聞いているのか?力ある御言です!目の前の現状を見てがっかりしない。種を蒔いたばかりの畑を見てがっかりする農夫はいません。逆に期待し喜びつつ収穫の準備をします。今年も先の二つを大切に営み、神様に期待しましょう。収穫は一気に来ます。みんなで「その時」に備えてまいりましょう。

1月7日(日)は青年祝福礼拝。ルカによる福音書第18章18節〜27節、第19章1節〜10節から、「不可能を可能にされるイエス様」と題してメッセージです。


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