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再臨前夜を知る

イエス様の来臨を待ち望む待降節が始まりました。来臨には二つあります。赤ちゃんとして生まれた初臨と、王として来られる再臨です。皆さんはイエス様がいつ再臨されるか知りたいと思ったことはありませんか?イエス様は言われました。『その日、その時はだれも知らない。…子も知らない、父だけが知っておられる』。パウロも言います。『主の日は盗人が夜くるように来る』。今回の説教題はここから「再臨前夜」とつけました。しかしパウロはこうも言います。『しかし兄弟たちよ。あなたがたは暗闇にいないのだから、その日が盗人のようにあなたがたを不意に襲うことはない』。どっちやねん!ということで12月2日(日)の待降節第1週礼拝は、テサロニケ人への第二の手紙第2章1節〜17節から、「再臨前夜を知る」と題してメッセージでした。

テサロニケ教会は3週にわたるパウロの伝道で誕生しました。ユダヤ人の迫害が起こりパウロはコリントまで南下。それでもテサロニケ教会は信仰を守った。パウロが1年半滞在して養ったコリント教会は問題だらけで対照的。しかしテサロニケ教会にも問題があった。それが再臨問題。「再臨はあった!」とふれ回る者、そう語る偽のパウロの手紙が出回った。そこでパウロはこの手紙を書きました。『わたしがあなたがたの所にいた時、これらの事をくり返し言ったのを思い出さないのか』。何をくり返し言ったか?

『滅びの子』が現れる

再臨の前兆は色々ありますがここでは一つ。『滅びの子』が現れる。パウロの時代から今に至るまで『不法の秘密の力』が働いています。今も個人や組織や国レベルで隠れて悪いことをしています。そして国際化している。その片鱗が暴かれニュースになることはあります。しかしやがて、悪が支配するために一気に表に現れる。それが個人か組織か国か様々な意見があります。滅びの子には特徴がある。『背教のことが起こり』ます。背教とは信仰を捨てること。つまり元クリスチャン的存在?『自分は神だと宣言』します。あらゆる思想信条に反抗する。そして教会を迫害する。そんなんいや?信仰捨てる?そして『神の宮に座して』その宣言は行われます。神の宮は教会を指す(パウロはコリント人への手紙で私たち教会を神の宮だと記す)とも、今はなくやがて再建されるエルサレム神殿だ(ダニエルやイエス様はエルサレム神殿が蹂躙され破壊されることを預言。実際そうなったし、その預言は未来にも重なる)とする意見もあります。いずれにせよ、私たちは滅びの子に注意し、神の宮に注目し、パウロの言葉をいつも心に留めるべきなのです。

聖書の言葉を守り続ける

『そこで、兄弟たちよ。堅く立って、わたしたちの言葉や手紙で教えられた言伝えを、しっかりと守り続けなさい』。再臨のイエス様は、滅びの子を『口の息をもって殺し、来臨の輝きによって滅ぼ』し、滅びの子を礼拝する人々や『真理を信じないで不義を喜んでいたすべての人を』さばかれます。私たちは終末の時代をどう行動するか?の前に何を信じ続けるか?が問われます(信仰と行動で「守る」になる)。まずは聖書の言葉を信じ続ける。信仰を捨てて滅びるのではなく信じ続けて救われる。イエス様の来臨の輝きで滅びるのではなくイエス様の栄光に与る。聖書は私たちを恐怖のどん底に突き落とすためにあるのではない。私たちが奈落の底に落ちないように、神様の愛とイエス様の救いを語りまくり、その愛と救いを受け取るならどれほど大きな恵みと祝福があるかを語りまくっている。それと共に、その愛と救いを否定する者、拒絶する者、反抗する者が自ら招く現実も記す。注意書きも忘れない。しっかり書いてくれている。とても親切。滅びの子が私たちを迫害しても、この肉体を殺しても、私たちは滅びない。滅びるのは彼ら。備えあれば憂い無し。私たちは神様の愛とイエス様の救いを受け取り、聖書の言葉を守り続けるなら、必ず復活の朝を迎えることができるのです。

12月9日(日)の待降節第2週礼拝は、終末の時代をどう行動するか?テサロニケ人への第一の手紙第4章1節〜12節から、「再臨に備えた生活」と題してメッセージです。


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