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あなたの若い日にあなたの造り主を覚えよ

この教会にも成人を迎えられた青年、迎えようとしている青年、そして若い方々があることを感謝します。これからの学び、仕事、生活、人間関係が主の恵みと祝福で満たされ、主の栄光とみわざが現されますようお祈りいたします。ということで、1月6日(日)は青年祝福礼拝。伝道の書第11章9節〜第12章14節から、「あなたの若い日にあなたの造り主を覚えよ」と題してメッセージでした。この箇所は青年祝福の時によく開かれます。『若い者よ、あなたの若い時に楽しめ。あなたの若い日にあなたの心を喜ばせよ。あなたの心の道に歩み、あなたの目の見るところに歩め。ただし、そのすべての事のために、神はあなたをさばかれることを知れ』。まず楽しめ!喜べ!やりたいようにやれ!と言っておいて、その結果は神様がさばかれるぞ!って、脅してる?上げておいて突き落としている?さて、聖書は何を言いたいのでしょうか。

人生はあっという間だ

『伝道者は言う、「空の空、いっさいは空である」と』。伝道の書に何度も出てくる言葉。伝道の書を記した『伝道者』はソロモン王のような人物だったと言われます。博学聡明。富も権力もほしいまま。そういう立場を最大限に活用し、あらゆる事に挑戦し、人が経験しうることをなめ尽くし、振り子が振り切れるくらいやりたいことをやり倒しました。その結果、その感想が『空の空、いっさいは空である』。「むなしい」「つまらない」という意味もありますが、「あっという間だ」「瞬く間だ」という意味もあります。人が100年生きても、振り返るのに100年必要ありません。走馬灯のようにあっという間にできます。どれだけ長く生きてもあっという間。その人生がむなしくつまらないものになるか?充実した喜びに満ちたものとなるか?伝道者は人生が決して『空』ではない答えがある!と、最後に記すのです。

だから造り主を覚えよ

『あなたの若い日に、あなたの造り主を覚えよ』。『造り主』とは、あなたを始めとする天地万物の創造者である神様です。『覚える』とは「知っている」というだけではありません。英単語を暗記してテストで答えられても、普段の思考や会話や生活に使えなければ意味がありません。意識せずとも日常生活と一体になっていることを『覚える』というのです。「自由」とは何か?やりたい放題か?「自らの由(わけ)」を知って、それに従うことです。自分の特徴、使い方、目的を知って使いこなすことこそ自由。そこに最大限の満足と自分らしい人生がある。そんな「あなたの由(わけ)」を一番ご存じなのはあなたの造り主である神様。だから、あなたのあっという間の人生を最大限に活かすために、あなたが意識せずとも、体が覚えるほどに、あなたの造り主である神様に、向いて、聞いて、従い続けることが一番なのです。

そうしたら人生を楽しめる

『年が寄って、「わたしにはなんの楽しみもない」と言うようにならない前に』。老後に必要な三要素があるそうです。1つは生涯取り組める仕事や趣味。1つは夫婦や身近な人とのコミュニケーション。1つはお金の使い方。高度経済成長を猛烈社員として支えてこられた方々が退職を迎えた時、これらの問題に直面しました。「どうしていいのかわからない」。しかしこの問題は現代に限ったことではありません。三千年前の老人のつぶやきでもあったのです。『若い者』への話しが老後の話かいな?と思われるかもしれません。しかしこれらのことは、老後になってすぐできることではない、ということです。あなたの若い日に、今一番若いこの時に、あなたの造り主を覚えることで、生涯楽しみ続けられるのです。そこには、「神様に後から責められるなら楽しめない。羽目を外せない」という自由ではなく、羽目を外さなくても、神様のさばきを心配せず存分に喜び楽しめる自由があるのです。

伝道者はいろいろやり倒した結果、過ぎたるは及ばざるがごとしで、何事をするにも程々が良い、バランスが大切だと記します。あなたを絶妙なバランスで造り上げて下さった神様が、その程々やバランスをご存じです。全てのことについて言えるのは、全ての人について言えるのは、今日という、あなたの一番若い日に、あなたの造り主を覚えなさい、ということなのです。

1月13日(日)はホーア師&八重師記念礼拝(教会70年記念カフェスタイル礼拝)。ヨハネによる福音書第21章1節〜22節から、「あなたは、わたしに従ってきなさい」と題してメッセージです。


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