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神が人となった日

クリスマスはイエス様の誕生を祝う日。しかし最近、世の中では「ハッピーホリデー」と言うようになってきたそうです。他宗教や無宗教の人への配慮だとか。思想信条文化を越えてみんなで仲良く楽しむことは素晴らしい。でもだからといってイエス様の誕生を忘れては本末転倒。イエス様の誕生があったから私たちは喜び合える。それは愛についても同じ。この時期特に愛という言葉があふれます。様々な愛を語り、歌い、献げ合っている。でも。別れたり、傷つけたり、裏切ったり、騙したり、自己中心だったりといったことと表裏一体ではないか?聖書は神様からのラブレター。そしてヨハネの手紙は「愛の手紙」。ラブレターの中のラブレター。ここから愛を知って互いに分かち合いたい。ということで、12月22日(日)のクリスマス礼拝は、ヨハネの第1の手紙第4章7節〜12節から、「神が人となった日」と題してメッセージでした。

神様が愛の源泉 7-8節

まず。『神は愛である』『愛は、神から出たものである』ということです。愛を知るためには神様を知ることが必要不可欠。「神などいない」「神など信じない」と言っている間は愛を知らないということです。『神は愛である』の『愛』を自分の名前と入れ替えるとどうか?また聖書には「愛の手紙」だけではなく、「愛の章」(コリント人への第1の手紙第13章)というのもあります。「愛は○○である」と、具体的な愛が記されています。そこの『愛』も自分の名前と入れ替えるとどうか?しっくりくる?ふさわしい?「私を見れば愛がわかる!」と言える?たとえ私たちの努力で愛の章の文言をクリアしたとしても、神様抜きならそこに愛はありません。愛は神様から出るものであり、『愛する者は神から生まれた者』だからです。私たちは神様から生まれる必要がある。どうやって?『神から生まれた』最初の人、神の子イエス様を『あがないの供え物』として受け取るのです。

イエス様が愛の呼び水 9-10節

『ここに愛がある』。『ひとり子』『彼』『御子』と記されるイエス様に。『神を見た者は、まだひとりもいない』。確かに。神様そのものを見た人間はいない。でも神の子キリストが人間の体をまとい、イエスという名前でこの世界に来られた。神からも人からも生まれた、見える人にして神。それがイエス様。神様はイエス様を『あがないの供え物』として私たちにプレゼントされました。それは私たちを『(永遠に)生きるようにする』ため。プレゼントの中身は主に三つ。「あなたの罪は赦された」「あなたは神の子として生まれた」「あなたに神の子としての相続がある」。その相続の中身も主に三つ。「永遠の命」「復活の体」「新しい天と地」。プレゼントを開ければ開けるほどドデカいプレゼントがドンドン出てくる!呼び水とは、ポンプで水を汲み上げる時、最初に投じる水のこと。暫く使っていないポンプは空気が入って水が汲み上げられない。その空気を呼び水で抜いてパイプを通す。すると水があふれ出る。イエス様は神様と私たちを通す愛の呼び水。まず神の子イエス様が投じられなければ、私たちは神の子になれないし、私たちに愛は流れなかったのです。

私たちはこの愛を分かち合う 11-12節

『わたしたちも互に愛し合うべきである』。「互いに愛し合う負債がある」とも訳せる。これは返さなければならない負債を意味しません。到底返せない。神様の愛は惜しみなく与えられるものであり、私たちはひたすらいただくべきものであり、互いにドンドン分かち合うべきものだということです。井戸水は汲めば汲むほど新鮮な水が湧き上がる。愛は互いに愛し合うほど供給される。愛は愛し合うことなしに相手に伝わらないし広がらない。愛し合うことで、周りに神様がどういうお方かわかってくる。見えてくる。すると『神の愛がわたしたちのうちに全うされる(完成する)』のです。神の子として生まれたら即完成ではない。愛し合うことで成長する。愛し合うことで私も、互いの関係も、世の中も成熟するのです。だから。イエス様は私たちに愛を生きて見せて分かち合うためにこの世界に来られました。私たちがその愛を見て、触れて、体験して同じように生きるために。今、イエス様も見えません。だから聖書がある。聖書からイエス様を学び、愛を汲み上げ続けるのです。

神が人となった日。それは愛が人となった日とも言えます。イエス様は2千年前、赤ちゃんとしてこの世界に来られ、愛を現して下さいました。今度は神の国の王様として、愛を分かち合った私たちを迎えに来られます。それが再臨。そしてあふれんばかりの相続を振る舞って下さいます。お互いは感動と喜びに包まれるのです。クリスマスはその始まり!愛の祭りはますますスケールを増していく!だから。メリークリスマス!

12月29日(日)は年末感謝礼拝。詩篇第150篇1節〜6節から、「感謝の賛美で世界を満たそう」と題してメッセージです。


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