カテゴリー

マイナスのことがプラスに

2022年5月15日(日)

12節からパウロの近況報告が始まります。パウロにはピリピの教会の人たちに知ってほしいことがありました。5月15日(日)の礼拝はピリピ人への手紙1.12-21から「マイナスのことがプラスに」と題してメッセージです。

パウロの身に起こったこと

 使徒の働きを見るとどんな危険も顧みず福音を語っていたパウロの姿があります。このときパウロはいよいよ捕まり牢の中にいました。それだけでも大きな出来事ですが、さらにパウロを苦しめるものとして、善意からではなく、党派心からキリストを伝える人たちがいました。善意からキリストを伝える人たちは、いまやパウロが捕まったことを機に、自分たちが伝えよう、守ろうと愛の動機をもって活動していましたが、党派心からキリストを伝える人たちは、自分たちの勢力を拡大し、パウロを苦しめるために活動していました。

指導者が牢に入れられ、その周りの人たちは2つに分かれている…。客観的に聞いたならなんという不幸かと思います。「私の身に起こったこと」はマイナスの出来事でしかありません。

かえって

 しかしパウロは言います。「私の身に起こったことが、かえって福音の前進に役立った」のだと。この「かえって」という言葉は、予想とは反対のことになったという意味です。神様はパウロの投獄をマイナスにとらえてはおられませんでした。イザヤ書55.9に「天が地よりも高いように、わたしの道は、あなたがたの道よりも高く、わたしの思いは、あなたがたの思いよりも高い」と言われている通りです。牢にいることも、争いがあることも、主はもっと高いところからご覧になり、人の思いや考えを超えてご自分の働きを進められるのです。

福音の前進に役立った

 パウロの投獄を主は用いて、親衛隊全員に知らせ、キリストを伝える人たちを起こされました。パウロの願いは一つ、生きるにも死ぬにも、牢にあってもそうでなかったとしても、キリストがあがめられること。神様はマイナスと思える出来事をプラスに、キリストが伝えられるという福音の前進に役立てられました。

私たちの身に起こるすべてのこと、マイナスに思えることをも福音の前進に役立てられる主に今週も祈りと期待をもって歩んでいきましょう。

5月22日(日)の礼拝は、ピリピ人への手紙1:22-26から「私の願いより大事なこと」と題してメッセージです。


Copyright © 2010  天授ヶ岡教会 All rights reserved