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モーセ誕生の背景

2022年6月12日(日)

私たちが信じている神様。この世界を造られ、全世界、全人類に向かって「わたしが神である」と言われるお方はいったいどのようなお方で、どんな力をもってどんな風にお働きをなさるのでしょうか。旧約聖書の物語には、色々な出来事を通してご自分を現される神様のお姿が記されています。6月12日(日)の礼拝は出エジプト記1.1―2.10から「モーセ誕生の背景」と題してメッセージです。

イスラエルが置かれていた状況

 出エジプト記はイスラエルの民がエジプトから導き出されるというストーリーです。このときイスラエルの民はエジプトの地で苦しんでいました。

エジプトの地で、エジプト人よりもイスラエルの民が増え強くなっていることに危機感を感じたファラオは、イスラエルの民に対して重い労働を課します。さらに男の子の赤ちゃんが生まれないよう助産婦に殺せと命令します。男の子が生まれ育たなければ民族としては滅亡の危機です。しかし助産婦はファラオではなく神様を恐れ、男の子を守ります。ついにファラオは、生まれた男の子はナイル川に投げ込めと命じます。イスラエルの民は危機的状況にありました。

迫害の中で生まれるモーセ

 国として一番危ないときに生まれたのがモーセです。モーセはナイル川に置かれますが、王女に引き上げられ、姉によって実母に育てられ、乳離れしてからはエジプトの王女の子として成長していきます。

「神様」と書かれていなくても

 ここには神様が大きく何をしたとは書かれていません(助産婦に報いるのみ)。むしろファラオの方が大きく書かれていますが、神様は何もしておられないのではありません。イスラエルが重労働で苦しむときも神様は民を守り増やされました。助産婦が命がけで子どもを守った行動にも報い、モーセの命も救われました。そして後のみわざに向かって備えを進めておられます。

神様が分からない、見えないと感じることがあっても、ここでもそうであるように、神様は必ずそこにおられ、目を留めていてくださることを信じて主を仰ぎましょう。そして本当に恐れるべき方、私たちの主は誰かを知り、神様自ら私たちに示しておられるお姿を、お働きを、その力を知って信じることができますように。

6月19日(日)の礼拝は、出エジプト記2.11-25から「神様は見捨てておられない」と題してメッセージです。


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