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今日、実現した恵みのことば

2024年4月14日(日)

御霊によって荒野での悪魔の誘惑を退けられたイエス様は、御霊の力を帯びてガリラヤに帰られ、イエス様の評判は広まります。ここでルカは、イエス様が生まれ育ったナザレに行かれたときの出来事を記します。先ほどの評判とは逆にイエス様はここナザレで町の外に追い出され、崖から突き落とされそうになります。4月14日の礼拝は、ルカの福音書4.14-30から「今日、実現した恵みのことば」と題してメッセージです。

恵みのことばが語られる

 ナザレに帰られたイエス様はいつものように安息日に会堂へ行き、イザヤ書の御言葉を朗読されました。そこにはメシヤがどのような働きをするのかが預言されていました。聖書は罪が必ず償わなければならないものであることを教えるために、罪を借金や負債にたとえています。良いことをしても帳消しにはならず、罪ゆえにもう自分はダメだと失望し、過去や悪習慣に捕らわれ、牢獄にいるような暗さを抱える私たちを解放し、自由と希望を与えるのがメシヤです。聖書はそのようなメシヤがいると語ります。これは恵みです。

今日、恵みのことばが実現した

イエス様はこの御言葉を朗読し、「今日、この聖書のことばが実現しました」と言いました。「今日」です。いつかでも、これからでも、多分でもなくて、今日実現した。わたしがそのメシヤであり、今日が主の恵みの年だといったのです。イエス様があなたに希望を与え、あなたをあらゆるものから解放し、見えるようにし、自由にする。今日そうしてくださると、私たちは信じますか。

それを聞いて憤った人たち

きっと小さい頃からイエス様を見てきたナザレの人たち。このような素晴らしいメシヤの働きを思うと、目の前にいるイエス様がメシヤとは信じられなかったのです。イエス様はエリヤとエリシャの例を出し、二人の奇跡は不信仰なイスラエルではなく、異邦人のもとで行われたと語ります。ナザレの人たちはその言葉に自分の不信仰を悔い改めるのではなく、イエス様に憤り、町から追い出し、崖から突き落とそうとします。イエス様はどこまでも御霊に満たされ、父なる神に従われますが、人々に受け入れられませんでした。

御言葉を素直に聞けますように。指摘された時にも謙遜でいられますように。

4月21日(日)の礼拝は、ルカの福音書4.31-37から「権威あることば」と題してメッセージです。

悪魔の誘惑

2024年4月7日(日)

今日から新年度に入りました。2024年度も、天授ヶ岡教会が主にあって一つとなって進んでまいりたいと思います。イエス様もバプテスマのヨハネから洗礼を受け、聖霊が臨み、「あなたはわたしの愛する子」という天からの声をもってメシヤとしての働きがいよいよスタートするかと思いきや…その聖霊が導いたところは荒野であり、悪魔の誘惑でした。4月7日の礼拝は、ルカの福音書4.1-13から「悪魔の誘惑」と題してメッセージです。

誘惑を受けたイエス様

 悪魔はここで3つの誘惑をしています。空腹をおぼえたときには石をパンに変えるという誘惑、悪魔にひれ伏してこの世界の権力や栄光を手に入れるという誘惑、聖書の言葉どおりに本当に神が助けるかを試みる誘惑です。これらはすべてイエス様が神の子であるからこその誘惑なのですが、それにしても悪魔は人の弱さや心の思いをよく知っていると思わされます。私たちも困ったときには、神様に頼るよりも自分で解決しようとし、御言葉を信じきれないことがあるのではないでしょうか。イエス様はまずこのような誘惑を受けたのです。

誘惑に勝つイエス様

これらの誘惑に、イエス様は御言葉を引用して答えます。それはイスラエルの歴史を通して、人はパンではなくパンを与えてくださる神様によって生きていること、富や豊かさはそれ自体の与え主である神様こそ礼拝すべきであること、御言葉は試すものではなく信頼すべきものであるということでした。

イエス様はこれらの誘惑を霊的な部分で受けた、とも考えられます。メシヤとしての働きを始めるときに、どのようなメシヤとして生きるのか。イエス様は聞こえてきた誘惑の声を退け、父なる神様に信頼し従う道、十字架の道をはっきりと選び取られました。

誘惑に勝ったイエス様を仰ぐ私たち

神様と引き離そうとして、悪魔は今も私たちを誘惑します。自分の思い通りにしたい誘惑があり、従いたくない試みがあるかもしれません。それはイエス様の声でしょうか、誘惑の声でしょうか。自分の力を自分のために使わず、あらゆるものが手に入らなくても神様のみにひれ伏し続け、御言葉を信頼し続けたイエス様のように、私たちも信仰の道を選び取ることができますように。

4月14日(日)の礼拝は、ルカの福音書4.14-30から「実現した恵みのことば」と題してメッセージです。


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