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息子たちの名を担う祭司

2024年3月17日(日)

神様がイスラエルの民のただ中に住まれる幕屋には仕えるために特別に選ばれた人たちがいました。それが祭司です。聖書には祭司が何をするかよりも先に、祭司が着るべき服について教えられています。この服の意味とは何でしょうか。3月17日の礼拝は、出エジプト記28.1-43から「息子たちの名を担う祭司」と題してメッセージです。

神様に仕えるための服

 幕屋で神様に仕えるために、どのような服でも、普段着でもいいじゃないかと思うかもしれません。しかし、特定の職業にはふさわしい制服があるように、エジプトの手からイスラエルを救い出し、海を分け、荒野でマナを降らせる神様に仕える服があるのです。豪華な衣装ですが、決して人に見せるためではなく「わたしに仕えるため」の服なので、神様の知恵の霊に満たされた人によって作られます。大祭司も祭司もこの服を着ることなしに祭壇に近づくことはできませんでした。もし誤って着ずに近づけば打たれるほどのものでした。

イスラエルの名を担う服

大祭司の服には特徴があります。それはエポデの肩当てとさばきの胸当てにイスラエル十二部族の名前が記されていることです。大祭司がこの服を着て仕えるとき、神様がイスラエルを心に留め顧みてくださるためです。大祭司はイスラエルのために神に祈り、イスラエルに神様の言葉とみこころを伝える役割がありました。こうした大祭司の働きによってイスラエルの人たちは、聖なる力ある神様を知り、神様と共に、神様のために生きることを学んだのです。

大祭司イエス

大祭司がいるのはイスラエルだけではありません。聖書は私たちにも大祭司がいると教えています。それがイエス・キリストです。復活されたイエス様は今も生きて、天において私たちのためにとりなし祈っていてくださいます。もし私たちが不十分だと思ったとしても、神様が私たちを見捨てることはありません。イエス様が祈っておられるからです。私たちの弱さに同情し、気持ちを分かってくださる大祭司は、信仰がなくならないようにと、これまでも、これからも祈っていてくださいます。大祭司の祈りに感謝するとともに、私たちもまた大祭司イエス様のとりなしの祈りに心を合わせたいと思います。

3月24日(日)の礼拝は、ヨハネの福音書19.28-42から「すべてが終った」と題してメッセージです。


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