カテゴリー

神のみわざのカウントダウン

世界中で年越しカウントダウンが盛況です。みんなで「10,9,8…3,2,1,0!」。すると花火が打ち上がり、サーチライトが夜空を照らし、歓声を上げます。昨日から今日へ日付が変わっただけ。またカウントダウンは10秒前から始まったわけでもない。新年を迎えたと同時に翌年へのカウントダウンは始まっている。でも普段そんなことは意識していない。でも「この時」ばかりは特別。しかし私たちにとって年越しカウントダウンよりも大切な人生のカウントダウンがあります。ということで12月31日(日)の年末感謝礼拝は、ルカによる福音書第1章26節〜38節から、「神のみわざのカウントダウン」と題してメッセージでした。

救い主誕生のカウントダウン

ユダヤ人たちは救い主誕生という「この時」を待っていました。しかしイザヤの預言から700年、旧約聖書最後の預言者マラキから450年。預言から数百年後に、田舎町の田舎娘から救い主が誕生するとは誰も思っていませんでした。マリヤも「この時」を待ち望んでいました。でもまさか自分が救い主の母親になるとは思っていませんでした。マリヤの前に御使が現れて驚きでしたが、御使が語ったことはもっと驚きでした。しかし「ではどのようにしてそれは可能なのですか?」と前向きな態度を示し、御使の説明を聞いて『お言葉どおりこの身に成りますように』と応答したのです。神のみわざは必ず成ります。人間には見えなくても気づかなくても忘れていても、着々と準備され整えられ姿を現します。神のみわざのカウントダウンは停まることはありません。しかしその実現のために必要なことがあった。それがマリヤの告白です。神様はマリヤの告白なしにこの事をなさろうとはしませんでした。

マリヤの救いのカウントダウン

マリヤの人生は驚きの連続でした。キリスト誕生だけでも驚きでしたが、キリストの数々の奇跡やユダヤ人リーダーたちとの丁々発止としたやりとりはもっと驚きでした。キリストの十字架の死はもっともっと驚きでした。そのキリストが三日目によみがえり、さらに40日後天に上ったことはもっともっともっと驚きでした。しかしこれらのことも預言の数々が成就したということです。神のみわざが次々に姿を現したのです。キリストの救いが私たちのものとして完成したのです。それはマリヤのための救いでもありました。そしてマリヤのあの告白があったからこそ。かつて御使いはマリヤに『恵まれた女よ、おめでとう、主があなたと共におられます』『恐れるな、マリヤよ、あなたは神から恵みをいただいているのです』と語りかけました。マリヤは数十年後に自分の告白と御使の言葉の意味を自分のものとして実感したのではないでしょうか。

私の人生におけるカウントダウン

神様は私たちにおいても神のみわざのカウントダウンをなさっています。「恵まれた人よ、おめでとう、主があなたと共におられます。恐れるな、あなたは神から恵みをいただいているのです」とキリストの救いをプレゼントとして差し出しておられます。「キリストの救いがこの身に成りますように」と受け取ればいい。この告白がなければキリストの救いもその後に続く神の恵みのみわざも自分のものとはなりません。でもマリヤのようなハラハラドキドキはごめん?マリヤと同じハラハラドキドキはありません。しかし何が起こるかわからないのはマリヤの時代も今の時代も変わらない。神様は私たちを恐れさせたり滅ぼすために非常識なことをなさるのではありません。私の上に救いと恵みのみわざを次々に実現したいと願っておられます。私たちはその神様に期待して「お言葉どおりこの身に成りますように」と告白することが最も賢明ではないでしょうか。『神にはなんでもできないことはない』のですから。

神様が私たちに現して下さったみわざを思い起こし感謝しましょう。新しい年も神様のみわざに期待しましょう。神様は数々のみわざのカウントダウンをまだまだ進めておられます。その実現を見るために「お言葉どおりこの身に成りますように」と告白してまいりましょう。

1月1日(月)は元旦礼拝。マルコによる福音書第4章1節〜20節から、「神の国拡大の秘密」と題してメッセージです。


Copyright © 2010  天授ヶ岡教会 All rights reserved