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福音の口コミ力

最近は動画も撮れるスマホが普及し、お金をかけないでもいつでもどこからでも、即座にインターネットにアップでき、世界中にあっという間に拡散します。驚異のデジタル口コミ力と言えます。イエス様が地上を歩まれた時代はアナログ時代。しかしアナログ時代であっても、デジタルはなくとも、口コミ力は強力でした。ということで、11月17日(日)の礼拝は、マルコによる福音書第3章7節〜12節から、「福音の口コミ力」と題してメッセージでした。

拡大するイエス様のうわさ

当時、情報の伝達は口コミでした。口から口へと伝えられ広がりました。マルコによる福音書第1章にはこうありました。『こうしてイエスのうわさは、たちまちガリラヤの全地方、いたる所にひろまった』『イエスは彼らに言われた、「ほかの、附近の町々にみんなで行って、そこでも教を宣べ伝えよう」…そして、ガリラヤ全地を巡りあるいて、諸会堂で教を宣べ伝え、また悪霊を追い出された』。はじめはガリラヤだけ。噂が広がった後、イエス様の実際の活動も広がった。そして第3章。『それから、イエスは弟子たちと共に海べに退かれたが、ガリラヤからきたおびただしい群衆がついて行った。またユダヤから、エルサレムから、イドマヤから、更にヨルダンの向こうから、ツロ、シドンのあたりからも、おびただしい群衆が、そのなさっていることを聞いて、みもとにきた』。聖書の後ろには地図が載っています。今記されていた地名を地図で見て下さい。第1章から第3章に至る間に、ガリラヤから東西南北の広大な地域に、イエス様のうわさが広がっていたことが分かるはずです。

イエス様がお一人であるという限界

噂が広がると、イエス様の働きも広がります。しかしイエス様の働きにも限界はあります。「イエス様に限界はない!」と言われる方があるかも知れません。確かに何でもできないことはありません。天地創造から今日に至るまでその通り!しかしイエス様が私たちと同じボディをまとっておられた約30年間は、物理的な制約がありました。ガリラヤにいればユダヤにはおれない。1人の人の病気に触れておられる間は、他の人は待たねばなりませんでした。『イエスは群衆が自分に押し迫るのを避けるために、小舟を用意しておけと、弟子たちに命じられた。それは、多くの人をいやされたので、病苦に悩む者は皆イエスにさわろうとして、押し寄せてきたからである』。イエス様お一人での働きは限界にも思えます。これ以上どうすんの?と言いたくなりますが、その解決策は次に記されます。それは次回に譲るとして、今回は口コミ力、あなたの口コミ力、私たち教会の口コミ力を考えたいのです。

私たちの口コミ力

口コミ力は身近な人であるほど影響力があります。信頼関係が深いほど強くなります。あなたにとって一番身近な人は誰ですか?大好きですか?尊敬していますか?その存在を喜んでいますか?話したいと思いますか?話を聞きたいと思いますか?その人と時を過ごすことが楽しみですか?一番身近な人に、あなたの信仰や教会のこと、聖書やイエス様のことを聞かれたら何と答えますか?もし茶化されたり攻撃されたらどうしますか?一番身近な人に、あなたの本当の姿は現れます。無意識のうちに。「先生がその人に話してくれるといいのに」と言われることがあります。私がいれば私なりに話しますが、私は特効薬ではありません。しかしあなたは?その人と長年かけてどんなコミュニケーションを積み上げてこられたのか?今更変えようがない?いえ。変えられます。イエス様を信じて神の子に変えられた。だから変われる。あなたのコミュニケーションを変えられるのはあなたです。小さな一言から始めればいい。一手間(行動)を加えればいい。真摯に向き合う中で、興味や関心や疑問を素直に分かち合えるようになる。あなたらしく、信仰や教会のこと、聖書やイエス様のことを話せるようになります。福音は、一人一人の、一番身近な人との大切なコミュニケーションの中で、「伝わっていく」ものなのです。

11月24日(日)の礼拝は、ガラテヤ人への手紙第1章11節〜23節から、「自由の福音の威力」と題してメッセージです。


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