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新しい共同体に与えられるもの

「目標」と「目的」は違います。「数値目標」という言葉はありますが、「数値目的」という言葉は聞きません。「商品を1万個売るぞ」は目標。「その商品でお客さんの生活を助けたい」が目的。教会の営みにも目標と目的がないでしょうか。「1年間に10人の受洗者を」「5年後には千人礼拝を」みたいなのは数値目標です。ではその目的は?9月5日(日)の礼拝は、エペソ人への手紙1.15-23から、「新しい共同体に与えられるもの」と題してメッセージです。

信仰と愛を土台に 1.15-16

私たち教会は、すでに三位一体の神様とガッツリ一つであると、この手紙から学んできました。ガッツリ一つとは親密にコミュニケーションできるということです。赤ちゃんは家族と一つ屋根の下にいるだけで育つわけではありません。同じクラスメートになっただけで親友になれるわけでもありません。コミュニケーションする中で、信頼と愛は養われます。この信頼と愛があるからこそ成長できるし、安定した関係を広げていくことができる。パウロは、この信仰と愛を土台に、教会がさらに成長するよう祈り始めるのです。

奥義をわがものとし 1.17-19

パウロは『神を知るための知恵と啓示の御霊を、与えてくださいますように』と祈ります。すでに与えられているはずなのになぜ?これは「常に供給してください」という祈りです。さらなる成長のため、御霊とさらにコミュニケーション。パウロはまた『あなたがたの心の目がはっきり見えるようになって』と祈ります。それは神様と神様が与えてくださるものをわがものとするためです。与えてくださるものとは、『天上にあるすべての霊的祝福』(1.3)『恵みの栄光』(1.6)『奥義』(1.9)『神の召しにより与えられる望み』『聖徒たちが受け継ぐもの』(1.18)『神のすぐれた力』(1.19)です。一言でいえば神様の奥義の世界。それはデカすぎて、ちょっとやそっとでは理解できません。だからコツコツコミュニケーション。すると段々視界が開けてくるのです。

すべてに満たしてほしい 1.20-23

ここに『大能の力』とあります。19節にも『神の大能の力の働きによって私たち信じる者に働く神のすぐれた力』とありました。この『大能の力』は元々イエス様に働かされた力です。『この大能の力を神はキリストのうちに働かせて、キリストを死者の中からよみがえらせ、天上でご自分の右の座に着かせて、すべての支配、権威、権力、主権の上に、また、今の世だけでなく、次に来る世においても、となえられるすべての名の上に置かれ』た力です。大能とはメガという言葉。力はダイナマイトの元になった言葉。働きはエネルギーの元になった言葉。メガ盛りMAXで圧倒的な神様の力。この同じ力を私たち教会にも働かされるのです。つまり、イエス様と同じように復活にあずかり、天上のイエス様と同じようにすべてのものを与えられるのです。さらにパウロは、イエス様を『教会に与えられた(献げられた)』とまで言うのです!パウロはその全体像を見せてくれます。イエス様が『かしら』、イエス様の『からだ』を教会、イエス様の足もとに全世界として描きます。イエス様なくして教会なし。教会なくしてイエス様もなし。そこまで一つ。そしてイエス様にあるすべてのものが、イエス様のからだ(教会)の活動によって、全世界にも満たされ、一つになるのです。私たち天授ヶ岡教会は小さいですか?古今東西に渡る教会の一員です。『すべてのものをすべてのもので満たすお方が満ちているところ』です。私たちに与えられたすべてのものを、私たちが活動するところに満たす務めに与っている!それが私たち教会の目的なのです。

教会には栄光のイエス様という目標があり、イエス様にあるすべてのものを今の世から次の世に渡って満たす目的があります。その達成のために、御霊が寄り添われ、学ぶべき知恵と啓示の聖書も、体験すべき奥義も、活動する力も与えられている。至れり尽くせり。すでにすべて備えられている。あとは私たちがそれをどう用い生かすか?宝の持ち腐れにならないよう、パウロの祈りをもって、互いのコミュニケーションから始めてまいりましょう。

9月12日(日)の礼拝は、エペソ人への手紙2.1-10から、「神の作品としての新創造」と題してメッセージです。


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