カテゴリー

祝福を祈る

2023年3月5日(日)

三月を迎え、春らしい気候になってきました。春といえば、出会いと別れの季節でもあって新しい環境、新しい生活をスタートする方もいると思います。出エジプト記12章でもイスラエルの人たちがエジプトからいよいよ導き出されて、新しいスタートをきる場面が出てきます。エジプトから導き出されたイスラエルの人たちの新しい歩みに注目したいと思います。3月5日(日)の礼拝は出エジプト記12.29-51から「祝福を祈る」と題してメッセージです。

エジプトから導き出される

 エジプトでの長い奴隷生活の中で、激しい労働やついには男の子が殺されるという事態に叫び声をあげていたイスラエルの人たちですが、12章では逆にエジプトの人たちが叫び声をあげることになります。それは10番目のわざわいがくだり、すべての長子や初子が主によって打たれたからです。このことでファラオはついにイスラエルの人たちがエジプトから出て行くことを認めます。

その夜のうちにモーセはファラオに呼ばれ、パン種を入れる間もないほどに急いで出立します。こうしてイスラエルの人たちは、自分たちの願っていた通りに、いやその想像をはるかに超えて、エジプトから救い出されたのです。

導き出された民に与えられたもの

 エジプトから導き出されたイスラエルの人たちに与えられたもの、それは過越に関する掟です。主の救いを忘れないため、そしてそれを代々伝えるために定められました。この掟は原則としてイスラエルの人たちに与えられたものですが、割礼を受けた人たちもこの過越にあずかることができました。割礼を受けることでイスラエルに与えられた神様の祝福、契約、恵みに入れられたのです。

祝福を祈る

この神様の民には使命があります。それは祝福を祈るということです。ファラオはイスラエルの人たちが去るとき、自分にも祝福を祈るようにと言いました。それはイスラエルの神こそがわざわいをくだらせ、止め、守り、助ける神だと悟ったからです。そして今や割礼ではなく信仰によって神の民とされた私たちにも同じ恵み、同じ使命が与えられています。日常の様々な思い悩みは私たちの心や思いを強く心配や不安へと引っ張りますが、罪のさばきから「導き出された」私たちは、祝福を祈るという新生活を歩んでまいりましょう。

3月12日(日)の礼拝は、出エジプト記13.1-16から「この日を覚えていなさい」と題してメッセージです。


Copyright © 2010  天授ヶ岡教会 All rights reserved